2023/06/29 09:58
2023 NEW ITEMのご紹介!
今回は、「ちいさな木の実のかけ時計」の制作裏話をお届けします。
"きのみのようにころりとまぁるい電波時計"とご紹介しているとおり、オークとウォルナットの無垢材の木枠がどこか木の実を思わせるこちらの時計。開発のきっかけは、弊社代表が自身の息子の部屋に飾っている時計を見たことでした。
息子さんのお部屋には直径30㎝のPUBLIC CLOCKが掛けられているそうなのですが、部屋に対して時計が大きく見え、違和感を覚えたそうです。
その違和感から、小さめのお部屋にもしっくりくるような時計を作ろうと思い立ち、インターゼロとしては初めての小さなサイズの電波時計である「ちいさな木の実のかけ時計」が生まれました。
しかしながら、なぜ今まで小さなサイズの時計を出してこなかったのか。
置時計や小さなサイズの時計が欲しいというお声は多数いただいていたのですが、なかなか製品化に踏み切ることができませんでした。
その理由は、小さいからといって価格を抑える事が出来ないから・・・です。
皆様の中でもなんとなく、大きな物は高い、小さな物は安いという感覚があるのではないかと思います。
ショッピングをしている時にこちらの方が小さいのに・こちらの方が量が少ないのにどうして価格が高いのだろうと思ったことはないでしょうか。
この記事を書いている私自身も、店頭で大きな掛け時計と小さな時計を見た時に、値段が同じだと何となく納得できない所があるなぁなんて思います。
でも実は、小さいからといってそれを作るための時間や職人の手間は変わらないのです。
小さくても大きくても、無垢材を丁寧削り出し、磨き、美しい円形に仕上げます。
そのうえ、オークやウォルナットといった高級木材を使用しているので、置時計や小さい時計だからといって、他より低い価格で販売することも難しく・・・。
そのような事情から安価な時計をつくることは難しく、二の足を踏んでおりました。
ですがきっとお客様の中には、
「子供部屋に質の良い時計を置きたい。」
「一人暮らしのお部屋にコンパクトだけどこだわりのインテリアを置きたい。」
そんな方がいらっしゃるはず。
そんなところから、今回商品の発売に踏み切りました。
しかしながら、どうしても1万円以下にする事は叶わず・・・。
14,000円という価格で挑戦してみることとなりました。
他よりサイズは小さいかもしれませんが、一切妥協する事なく、高級木材のウォルナットとオークの無垢材を使用し、職人が1点1点心を込めて仕上げています。
さらに通常サイズの時計と同様、お客様からも人気の電波時計にいたしました。
ここで裏話は終わりと思いきや、また問題が浮上します。
"この時計を置時計として飾りたい"そんなご要望を頂きました。
大きな時計はムーブメントカバーがついており、そこにはスタンドを付ける穴があります。
ですが、この時計は小さいためムーブメントカバーを付ける事が出来ず・・・。
新作のカタログも刷り上がり販売を控えて尚、頭を悩ませた結果。
価格はそのままで、「GIBSON HOLDERS / ギブソンホルダー」を商品へ付属させる事にいたしました。
ギブソンホルダーは、ワイヤーやアクリル製のディスプレイ用品を専門に手がけるアメリカのブランドがつくるスタンドです。
ディッシュスタンドやパンフレットスタンドなどとして、世界中のお店や美術館などで使用されています。
たまにはコストを削って利益を出した方がいいのになぁとプラウドクロックの時と同じことをつぶやきつつ、
それでも自分たちのこだわりと、よりお客様へ満足頂く商品にするために・・・。
またしても利益を削ってしまう私たちですが、これも小規模の会社だからこそ出来ること。
かくして
「ちいさな木の実のかけ時計」は「ちいさな木の実のかけ置き兼用時計」となりました。
スタンドがある事によって、賃貸のお部屋の方にも悩むことなくご購入頂けますし、
ちょっとした棚などに置いてもとても収まりがよく、可愛らしくディスプレイして頂けます。
間もなく発売となる「ちいさな木の実のかけ時計」、
職人と私たちの思いが小さなからだにたくさん詰まった時計です。
是非、あなたのお気に入りの時計になってもらえたら嬉しいです。